体は私を知っている

昨日からウォーキング&ランニングを始めました。

2~3年に1度、走りたい期がやってくるんですよね。だいたい夏の涼しい夜に。ちょこちょこ走って、秋の終わりにやめるっていう流れ。今回は走りたくなる明確なきっかけがありました。

 

先日、Netflixで「パルプ・フィクション」を観ながら、ツイストを踊るユマ・サーマンを真似して家で踊ってたんですよね。鼻つまんでブクブク沈んでいくやつとか。3回くらい全力で踊ってたら身体が熱くなってきて、全裸になったんです。そして姿見に全身を映してストレッチを始めたんだけど、もう本当にたるみきってるんですよね。ちょっと体をひねったら脇腹に段重ねのお肉があったり、足の爪先が見えないくらいお腹が出ていたり。脇腹のお肉は胸の一部ってことで前向きに処理したんだけど、お腹はね、まぁ毎朝シャンプーする度に悲しくはなっていたんだけどね、直視すると中々の痛さでした。男性の前で脱いでない身体の集大成。イェーイ!

 

あとね、身体をよく見ていると、どこも繋がってるんだと感じたわけです。1枚皮だし、腕を動かすと胸やお腹が震える。東国原さんだったかな、毛生え薬飲んだら胸毛が生えたってエピソードが好きでさ、どこに効くかわかんないけど無性に身体を動かしたくなりました。っていうか、身体の管理に性格が出るのはあるよねぇ。部屋の掃除とかでも見て見ぬふりが得意な私は、現在ひざ下の毛を放置しているんだけど、だんだんストッキングを突き破りそうになってきてます。腋毛の永久脱毛の時にひざ下もやればよかったな。

 

今日は、家の近くの公園を何周かして、1時間程で帰ってきました。花火をしている家族、ベンチで話をしているカップル、スマホを見ているスーツを着たおじさん、私と同じように歩いたり走ったりしている人たち、タクシーを停めてトイレに入っていく運転手さん。それぞれの夜が生きていました。8月でもずっと風に吹かれていると耳が冷たくなるんだなぁ。スマホは重いから鍵だけ持って出掛けているんだけど、やっぱり音楽が欲しくなる。腕につけるケース買おうかな。でもなー、歩きながらTwitterばっかり見ちゃいそうだしなー。なんせTwitter大好き人間だからさー。LINEに不具合あってもなんも慌てないけど、Twitterの繋がり悪かったらオロオロするよ。

 

全然関係ないけど、よしもとばななさんの「体は全部知っている」っていう短編集が好きです。よしもとばななさんでいうと「デッドエンドの思い出」の中の「幽霊の家」も大好きです。

 

 

 

お墓参りとお蕎麦

今日は、午前10時の映画祭で「ローマの休日」、母とお墓参り、7月分の映画スクラップ、4時間昼寝、お菓子バクバク、カレー食べたい、そして今。

 

13時、麻生駅発の無料バスで母とばらと霊園へ。車内では、天気が良くてよかったって話、オードリーのウエストが細いって話、斉藤由貴に不倫報道があったところで、あの人の可愛らしい雰囲気とか、素敵な女優さんであるってことは何ひとつ損なわれないって話、私の友達ががんになった話などをした。お墓に水をかけ、花・ろうそく・線香を手向け、これからお参りするって段で母がわさわさ荷物を片付けだしたので、「手合わせてから片付けたら?」って私が言ったら、「あ!まだやってなかったか!」って言ったから笑った。帰りのバスでは、(お墓参り)終わってほっとしたねーと母。父方と母方のお墓が両方ばらと霊園にあるから一度で済んで楽だねって話をした。

 

麻生駅にあるスーパーでお蕎麦を食べた。昨年もそのお店に行ったんだけど、その時は天ざるのサービスデーで、二人で喜んで食べた。今回はミニ天丼がついたお蕎麦が700円だったので、ご飯残してもいいからそれにしたら?と母に言って、二人でそれにした。海老天大好き。ライムスターの「ちょうどいい」を思い出しながら、蕎麦湯を飲んだ。普通のもりそばって量足りないよね、5口くらいで食べちゃうよね、お昼ご飯と夜ご飯の間に食べても支障なさそうだよね、いつも何かの帰りにはお蕎麦食べてたよね、と話をしていたら、母が「パパ、お蕎麦好きだったもんね」と言った。

 

お墓参りや日曜日にスーパーに買い物に行った帰りに、よく家族で寄ったお店があった。父が亡くなり、そこに行く機会はなくなった。ある時期、私は散歩をよくしていた。今回はいつもより遠くに行ってみようと距離を伸ばしたら、偶然そのお蕎麦屋さんに出くわした。いつも父の車で行っていたから住所を把握していなくて、案外近い場所にあった事に驚いた。懐かしさも手伝って、休憩がてらお蕎麦を食べたんだけど、その時の味が、家族みんなで食べていた時の味と寸分変わらずで、急に涙が出てきた。もうみんなで食べられないけど、同じお蕎麦はまだあった。同じお蕎麦はまだあるけど、もうみんなで食べられない。父の不在が急に現実のものに感じられた。泣きながらお蕎麦をすするなんて、きっともうないんだろうな。

 

母は天ぷらとお蕎麦完食。帰りにサザエでお赤飯を買っていた。地下鉄でも、お墓参り終わってホッとした、と言っていた。何年先も、何十年先も、ずっとこんな風に二人で過ごしたいけど、そうはいかないんだろうなって考えると寂しくなった。父はあまりに急な死だったので、なんの覚悟がないまま、押し寄せてきた波に飲まれた。お蕎麦を食べて涙が出てきたあの時は、静かに岸に打ち上げられた瞬間だったのかもしれない。

酔いの戯言

完全なるノープランで書き始めました。

今日は職場の飲み会。この歳になっても、職場の飲み会に行く前は、〇〇円払うなら回転寿司行きたい・・とか、ドンキーなら〇回行けるのに・・って憂鬱になったりします。今日は飲み会&カラオケだったのだけど、友達とカラオケ行った時のノリで合いの手入れていたらそれがその場にフィットしていたような感じで、なんだ普段の自分でいいのか、って思いました。下手だろうが、適当であろうが、その場を楽しんでる人でいるって事が大事なのかなってなんとなく感じました。職場の飲み会を楽しく過ごせたのってほんとまれ。

 

普段こうしてブログを書いていて、正直怖くなることがあります。知識の無さとか、頭の悪さとか、文章の下手さとか、心の狭さとか、全部露呈していますよね。自分が何か強めな事を言うと、そんなんだから離婚するんだよ、って思われるんじゃないかと思って、発言を控えることがあります。自分が誰かと接していて、そんな風に思った事なんてないのに。「こう思われるんじゃないかって考えるってことは、あなたがそう思った事があるから」って考え方もあるけど、私はそれは合っているようで合っていないと思う。前ツイートした事ある内容だけど、私は週末に買った服を月曜日に着るのを躊躇していた時期がありました。周りに、「見たことない服着てる。週末に買って張り切って着て来たのかな」って思われるんじゃないかっていう自意識。でも、自分は月曜日に誰が何を着ていようが一度たりとも気にしたこと無いんです。更に言うと、さっきまで一緒に飲んでた人の服装すら、何一つ覚えていない。人は自分の事で一生懸命で、他人の事はさほどインプットしない。そうわかっているのに、つい自意識過剰になってしまう。私の文章を読んだ所で、いちいち私を誰も分析しないんですよ。書きたい事書けばいい。金太郎飴みたいに、どこから切っても私の顔が現れる文章を書きたい。

無言女とガツガツ女

さて、カップリングパーティで最も印象に残っている女性について書きますぞ。

 

その会は、私もその女性(Aさんとします)も一人で参加をしていて、席が隣同士。特に会話をするでもなく、黙々とプロフィールシートを記入し、スタートを待ちました。いざ始まり、私は男性と話し始めたのですが、ふと、Aさんとその向かいの男性が無言でいることに気が付きました。むむ?と思ってそちらが気になったものの、私の向かいにも男性がいるので、プロフィールシートを見て必死に会話の糸口を見つけて、精一杯の愛想良さでコミュニケーションを取りました。スタッフさんの合図で男性が横にずれ、先ほどAさんの前では無言だった男性は私と普通に話をしてくれたのですが、私は男性よりも、また無言でいるAさんの方が気になって、意識をそちらに向けていました。

Aさんは男性から質問されてもそっけなく答えるだけで、自分からは一切質問せず、その乗り気じゃない雰囲気を感じ取ったのか、男性が黙り、Aさんも黙り、ほぼ無言。どの男性でもそう。笑うこともなし。フリータイムをどう過ごしていたかは自分のことで一生懸命だったのでノーチェックだったのですが、会の終わり、私はある瞬間を見逃しませんでした。

 

まず先に男性が全員退場するのですが、ある男性がAさんの元に来て、小さく折った紙を渡していたんです。もちろん何て書いてあったかは不明です。邪推ですが、〇〇で待ってます、とか、スタッフさんを通して受け渡される紙には書ききれない何かを書いたのでしょう。私は、「おい!!全然喋ってないのに、モテてるぞ!!」と思いました。「やっぱりこういう場ではまず顔かーー!!」とも思いました。そう、Aさんは可愛い人だったのです。正直悔しかったです!自分の顔のレベルはよく知ってる。それをカバーする為ってわけでもないけど、こういう出会いの場では感じいい人に見られたかったし、時間ギリギリまで話そうと努力していました。

 

その帰り、マックでポテトをむさぼり食っていた時に冷静に考えたのは、Aさんの媚びない雰囲気とか一貫したクールな態度に、私も確かに惹かれたなって事でした。見た目だけじゃない。私は常にガツガツ&ノリノリで、制限時間で自分というものを使い果たしていた気がします。この人どういう人なんだろう、もっと話してみたい、そう相手に思わせる余白ゼロ。私のスクラップブックも余白ゼロ。なんとか結果出してやる!って張り切って、目が血走って、鼻の穴広げて、ギラギラしてたんでしょう。今思うと恥ずかしい。でも、もし今同じ状況になったとしても、また同じことするだろうな。

タイミング

先日Netflixである映画を観た。観終わった後、その映画を褒めていた前の職場の先輩を思い出した。その女性の先輩とは何度も飲みに行き、くだらない話でガハガハ笑い合う関係だった。一回り以上歳が上、そして立場がとても上の先輩。退職し、連絡を取り合うこともなくなった。私は離婚をし、結婚を喜んでくれた先輩にその報告を怠った。1年4ヵ月ぶりに、「先輩がいいと言っていた映画を観た」、といきなりメールを送った。返事があり、ご飯を食べることになった。会わなかった間に、先輩は大切な家族を失っていた。そして今月初め、仕事の面でも大きい局面を迎えていて、それが一段落ついた頃に私のメールが届いたとの事。半年前だったら、一か月前だったら、こんな風にスムーズに会える状況ではなかった。たまたまのタイミングが、実はベストなタイミングだったのが不思議だった。食事をしながら離婚の報告をし、店を変えてお茶をして別れた。お互いが健康で元気にまた会えたことがとにかくよかったと伝えた。私が何も変わっていなかったことが嬉しかったとメールが来た。またちょこちょこ会える関係になっていきそう。これっきりにしたくない人には、これっきりにしないようにしていく。なんとなく合う人ってそんなには出会えない。

 

帰ってから、Netflixでアダム・レオン監督作「浮き草たち」を観た。演技じゃなくてほんとに惚れてるんじゃ!って思わせるような男性の瞳が良かった。音楽もよかったなー。またなんとなく気が向いて再生しそうな映画。

 

今日から8月だってさ。8月と9月って横にいるのにめっちゃ雰囲気違くない?

アキラシアター(後編)

2本目が観終わって、5人目の参加者あみさんがビール持参で到着。あみさんはP.O.Pの大ファンでライブにも何度も足を運んでいて、SRについても詳しい!あみさんの為にも、カラオケにP.O.Pの曲が沢山ラインナップされますように!

 

そして3本目は、湯浅政明監督のアニメ「マインド・ゲーム

これも凄かった!正直、ストーリーはわかっていない所が沢山ある。1度の鑑賞で全容を理解するのは難しかった。それでも、作品としての力強さはビンビンに感じました。「なんかよくわからないけど凄いぞ」って事しか言えない私でありますがすいません。監督が頭に描いた世界を、他のスタッフとどのように共有してこの作品が出来上がったのかとても気になったなぁ。今度観る時は、スローモーションにしたり一時停止しながら、じっくり味わいたい。

 

ここで6人目の参加者、ヨロズさんがビール持参で到着。ヨロズさんは結構な遠方に住んでいるのに、札幌での集まりにマメに出席してくれる貴重な方。ヨロズさんが買ってきてくれたホタテのスナック菓子、芳ばしくて美味しかったー。

 

そして4本目は、名古屋にあるミニシアター・シネマスコーレの坪井副支配人を追ったドキュメンタリー番組「シネマ狂想曲 名古屋映画館革命」

これが見れたのは無人島キネマのウシダさんのご厚意によるもの。こちらでは放送が無かったので、とてもありがたかった。私は一足早く見ていたから、自分にとってツボなシーンでみんなが笑っているのが妙に嬉しかったです。「ね!ね!このシーンいいよね!次のあそこも面白いんだよ!!」って内心思ってました。途中でご飯が炊けました。坪井さんの映画に対する熱、伝える力、周りを楽しませる企画力と実行力に、ただただジーンとするばかり。私自身、何かを伝えようと思っても、言葉が出てこないとすぐ諦めてしまうし、まぁ自分が好きって思ってるだけでいいかって自己完結しがち。少し踏み出せば、自分の一部を知ってもらえるし、誰かの何かに繋がるかもしれないんだけどね。坪井さんを見てると、私ももっと伝えたい、もっと色んな人の熱い話が聞きたいって思いましたよ。

 

ここでお待ちかねの夕食タイム。あべちゃん特製カレーと、あみさん特製サラダ。ザッツ幸せ。美味しくて美味しくて、あっという間に完食しちゃった。カレーはミキサーで砕いたセロリを入れる凝りよう!すごー!サラダはエビやアボカドが入ってて感動しちゃった。ありがとう。洗い物しようとしたらあきら君が「僕、洗い物得意なんでやりますよ」って言ってくれてねぇ。あっさり任せちゃったよ。ありがとう。みんなありがとう。締めのスイカバー&メロンバーも美味しかったね。

 

ここからはまったりと「SRサイタマノラッパーマイクの細道」8~11話を鑑賞。ライブシーンはやっぱりぐっと込み上げてくるものがあったなぁ。「右往左往で大渋滞」って箇所の気持ちよさよ。チッタでのライブにはアキラもあみさんも現場に行っていたから、客席にいる自分を指してもらったんだけど、あみさんばっちり映ってた!また見直す楽しみが出来た。帰り時刻まで、P.O.Pとか色んなアーティストのMVを流しながら雑談。23時半に家を出たんだけど、先頭きって歩いていた私は曲がる場所を間違えてしまって申し訳なかった。遠回りごめんよ。

 

帰ってからも映画の濃さと楽しさに酔いしれて何も手につかず。疲労はありながらもギンギンに冴えてしまって、全然眠気が襲ってこなかったので、あべちゃんから借りた「みうらじゅん宮藤官九郎の世界全体会議」を読み始めたらこれまた面白くて4時頃まで読んじゃった。なかでも、私が以前からずっと思っていた願望についてクドカンが話している章があって更に眼が冴えた。これについてはまたの機会に書きます。いい1日をありがとう。つくづく平和。

アキラシアター(前編)

ブレインデッド江戸川乱歩全集恐怖奇形人間の内容に触れます。

 

カップリングパーティの話は一旦お休みをし、今回は昨日行われたアキラシアターについて書きます。

 

アキラシアターとは、札幌僕モテ友達のアキラのおうちに集まってみんなで映画を観る会。プロジェクター&ロールスクリーン&スピーカーを活用して、大画面且ついい音で映画を楽しめる素晴らしいイベントなのです。今回は、「SRサイタマノラッパーマイクの細道」の後半を見る以外は全てアキラセレクトの作品群。完全おまかせで全乗っかり。結果、最高!

 

11時。アキラカーにてあべちゃんと3人で買い出し。お酒&お菓子&カレーにトッピングするカツを購入。腹ごしらえをしながら、「ザ・マミー」や「明智小五郎役は今だったらどの俳優が似合うか」などなどトーク。沢山挙がったのに綾野剛東出昌大しか覚えてないという体たらく。

 

まず1本目はピーター・ジャクソン監督作「ブレインデッド

これめちゃくちゃ素晴らしいです!!ホラーやスプラッターという枠組みになるのかなぁ。でも笑えるし、ありとあらゆる工夫が満載で、後半なんかは2分に1回くらい「すごー!」「いやーよく考えたなー!」と感嘆のため息ですよ。切り離された体の一部がまだ動き続けるって、そこはかとない神秘を感じるし、作り手側の、身体のどの部分も無駄に扱わないぞって気概を感じた。まともなキャラの主人公の行動原理が全く読めないシーンもあって、それ込みで最高。なんであの子をお散歩に連れ出したのかさっぱりわからんぞ!まぁそれでも、外部の人には家族のごたごたを出来るだけ隠そうとしたり、どんな状態でも大切な人には生きていて欲しいと願いからくる行動には共感した。

 

数分の休憩。4人目の参加者、あきら君がビール持参で到着。背中に「PIYO PIYO」って書いてるTシャツ着てて可愛かった。本屋さんで「アキラとあきら」の広告見る度に笑いそうになるんだよなぁ。こちらにも二人のあきらがいるよって。

 

上映2本目は、石井輝男監督作「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

もー!これまた最高!ラスト、なんなんですかあれ。つきつめて考えたら切ないストーリーなんでしょうが、なんだろう、そういうものを凌駕する力業といいますか、強引さといいますか、アクの強さといいますか。自分が読んだ江戸川乱歩作品の中で、元ネタとして3作のタイトルが浮かんだんだけど、うまく混ぜ込んでいるようであり、そんな風に使うのは若干勿体ないなって思う作品もありでした。今まで存じ上げなかったんだけど、土方巽(ひじかたたつみ)さんを胴上げしたい。彼の放つ妖気、もー!最高!

 

後編へ続く~