母の楽しみ

何日か前、仕事終わりに母に電話を掛けた。天気の話や、一緒に観た万引き家族の話をした。母は、日曜日はククレカレーの日にしてるの、と嬉しそうに言った。ククレカレーは母のお気に入りのレトルトカレー。日曜がやってくるのが楽しみなようで、その日は冷凍ご飯を二個チンすると言っていた。カレーはご飯進むから一個じゃ足りないよねぇ、と私は言った。

 

電話を切ってから涙が溢れ出てきて、それはなかなか止まらなかった。こうして思い出している最中も目が潤む。食欲あるのが嬉しいのか、楽しみを見つけて慎ましく生活しているのが愛おしいのか、1人で食事している姿を思って感じ入るものがあるのか、理由が自分でもわからない。答えを見つける必要もないと思っている。

 

家族の話ってなんか重いね。そういうのを書きたくてブログ始めたんだけど。これはリハビリみたいなものなんかな。読んでくれてる人には重い塊を放り投げてる気分だよ。いつもありがとうね。

無駄な心配

人にはすぐ「早めに病院行った方がいいんじゃない?」とか言うくせに、自分の事となると腰が激重。「数日様子みよう・・」を数回繰り返しても一向に回復しないから、ネットで症状を調べたら、「これは風邪じゃないかも・・逆流性食道炎?呑気症?とにかく風邪じゃないかも・・」と思い、やっとこさ病院に行ったら、風邪でした。なんだろ、あの、良かったのに思ってたんとちゃう感。そのくせ、うん、わかってました、みたいな顔で対応する感じ。みんな、何かあったら早めに病院行ったほうがいいわ。

 

これとはちょっと違う話だけど、皆さん、自分とは全く関係ないことなのに無駄に心配してしまう事ってありません?私はもうとにかく、ブラジャーの売り上げが超絶低迷している気がして、無駄に下着メーカーを心配してるんですけど、世の中全員がブラトップ着ているわけじゃないから、きっと大丈夫なんですよね。

 

あと、ちびっこの兄弟とかが映画館をウロウロしてたら、僕たちアルファベットわかるかい?座席わかるかい?みたいな目線を送ってしまうんだけど、下手したら私より英語できる子供かもしれないからな。なめんなよと。TARGETであんなに英単語覚えたのに、なんでこんなにも空っぽなのだろう。ディペンドオン!頼る!ディペンドオン!頼る!って陽気に覚えたからディペンドオンはいまだに覚えてるけど。

 

あと、コーヒーのインスタントとドリップするやつ間違えて買う人がいて、あらこれ溶けないやつ!ってなって困った人いたらかわいそう・・とか無駄に考えちゃうんだけどなにその心配。

 

あと、孫が欲しがってたからってハイテク機械を買ってあげたおじいちゃんおばあちゃんが、よくわからなくてギガ数少ないの選んじゃって孫に喜んでもらえなくてシュンとする、みたいなシチュエーションを想像してしんみりしてる。毛深い不毛。そもそもハイテク機械って言ってる時点で私の総ボキャブラリー数の方が心配。

 

では、ばいばーい(急)

 

 

現状

先週中頃から、一度咳が出ると何度も連続で出る状態になってしまって、週末は映画館に行くのを控えた。咳は体力を使う。のど飴と飲み物が手元に無いと落ち着かない。早く無敵な身体に戻りたい。

 

京極さんとの部屋探し、気に入った所に出会い仮契約。審査が通れば7月中頃~下旬に引っ越し。窓から緑が多く見れるのと、角部屋で静かに暮らせそうなのが決め手だった。近くに霊園があって、そのおかげで近隣にマンションが建って日当たりが悪くなるって可能性も無さそう。ペット可・都市ガス、そして私が一人で寝たい体質でもあるので、2LDKという条件で探して全て叶った。現在お互いが一人暮らしなので、それぞれが持っているものを活用して、新たに買う大型のものはソファーだけで済みそう。京極さんが図面に家具の配置を書いている姿を眺めていると、しみじみと喜びを感じた。弱りつつある愛犬のそばに、自分だけじゃなく京極さんも一緒にいてくれるのかと思うと、安堵感が湧き上がってくる。母親も喜んでくれている。

 

2年前の夏に離婚して一人で暮らし始め、1年後に京極さんに出会い、その約1年後に一緒に住み始める。なんだかテンポ良く進んだなぁ、と他人事のように考えている。なるようになれ、きっと楽しい、そんなふわっとした心持ちで進んでこれたのが良かった。今まで京極さんの前で1回だけうっかりおならしてしまったので、一緒に暮らし始めたら身を引き締めていこう・・

揚げたてほくほく

いやはや・・揚げたてコロッケの破壊力ったら・・・

 

2時間、めっちゃ楽しかった。育てている若手の物まねタレントとか出して、コロッケは控えめな出演時間なんじゃ・・と思ったりもしたんだけど、もうずーっと全力でほぼ出ずっぱり。見たいと思っていた物まねはほとんど見れたんじゃないかな?効果音付きのロボ五木ひろし、怖いくらいに凄かった。キレッキレ。働き者の表情筋。本物のエンターティナー。客席いじりも最高だし、コロッケ自身がのけぞって笑う姿も良かった。本格的にふざけたと思ったら、きっちり圧巻の歌唱力を披露したり。2階の奥の席だったけど、大きいスクリーンが舞台上に降りてきたから、文句なしで楽しめた。母が声を出して笑ったり、小さく手拍子したり、手を振ったりするのを横目に見ながら、しみじみ来てよかったと思った。吉幾三とコロッケは毎年行きたいね!と帰り道に話した。

 

明日は京極さんと部屋探し。一緒に住む部屋をゆっくりと探していこうって話になっていて、明日はその第一弾。気に入る部屋に出会うまでのんびり探す心づもりだから、とても気楽。イベントとして楽しんでいこう。

探し物

ブログの更新にムラがある女が帰ってきたよ。

 

ジム、順調です。今日は22時くらいに行って、カンブリア宮殿見ながら40分自転車こいできた。高倉町珈琲店のパンケーキ食べたい。足の機械は30㎏を30回2セット。腕は5㎏を30回。体型に変化はまだ見られず。増えたのは洗濯と麦茶を作る回数。更衣室でワイワイ話していたおばちゃんたちが、別れ際に「おやすみー」と言って去っていくのを見ると、胸の奥がオレンジ色に灯る感じがする。

 

ジムにはマッサージチェアがある部屋があって、そこは照明が暗めに設定されてる。あるのは8台かな。昨日の話なんだけど、私の前の台を使っていたおじさんが何かを一生懸命探していた。靴のロッカーの鍵でも落としたのかなぁと思いながら見ていたんだけど、一向に見当たらないようで、リクライニングを上げ下げしたり、しゃがんで椅子の下を覗いたりしていた。声を掛けようか迷った。でも静かな部屋だし、大げさな感じになったらおじさんも嫌かなぁ、ほっといてくれって思われるかなぁ、などと考えて結局何も行動しなかった。少ししたらおじさんは出口の方に向かっていったから、あぁ見つかったんだよかったねぇと思って顔を見たら、探している時にはしていなかった眼鏡をしていた。そうか、鍵じゃなくて眼鏡を探していたのか!と気付いた自分は、やっぱり声を掛けるべきだったと後悔した。自分は目が相当悪いから、薄暗い中で、そこにあるはずの眼鏡の行方がわからなくなったらとても不安になるし、焦る。踏んでしまうのも怖い。自分が駆け寄ったらすぐに探し出せたかもしれなかったのに。こういうのって結構残る。声を掛けたいけど躊躇する事、よくある。

 

大丈夫ですか。どうかしましたか。何かお手伝いできることありますか。なかったらいいんです。

よく思い出してる

自分が定期的に汗をかくようになってから、よく高校の部活を思い出すようになった。私は高校三年間、女子バスケットボールチームのマネージャーをしていた。部活が終わった後の更衣室。プレイヤーは汗を拭いて、エイトフォーを吹き掛けて、火照った身体のままセーラー服を着ていた。今の自分はジムで45分のプログラムを終えたら、汗まみれのユニフォームを急いで脱ぎ去ってビニール袋に突っ込み、シャワーで汗を流して湯船に浸かっている。私がもし富豪だったら、母校に大勢が使えるシャワー室を設けたい。プレイヤーにさっぱりしたーって思ってもらいたい。あの時はそんな風に考えたことなかった。

 

部活帰り、よくバスを途中下車して、西友のマックに行っていた。私はいつも定期入れに千円を忍ばせていて、「マック行く?」「うん!隠し千円あるから行く!」「いや、全然隠してないじゃん!」って笑ってた。私のカルビマックに全然カルビが見当たらなくてパンを開いて探したりした。しなっとなっているポテトもうまいよねって盛り上がった。とにかくケタケタ笑っていた。施設が汚すぎて思い出したくもない合宿の事は本当に思い出したくなくて誰も話題に出さないから、どんどん記憶が薄まっていった。

 

みんなで集まる事は容易には出来ない状況ではあるし、こんな風にちょくちょく思い出してるってこともいちいち伝えはしないけどね。でも思い出してるよ。

 

スラムダンクが流行っていたから。親友と一緒にいたかったから。運動神経が悪いからプレイヤーにはなりたいと思わないけど、応援ならできると思ったから。色んな理由をくっつけて始めたマネージャー業。今はちょっと近い仕事に就けている。

可愛いおばあちゃん

先日、母の要望を叶えるべく、一緒に研ナオコ梅沢富美男のコンサートに行ってきた。クーポンを使って1人2千円。しかも予約不要。吉幾三で味をしめていた私たちは期待に胸を膨らませていた。

 

母とは会場の最寄り駅で待ち合わせ。早く着きすぎた私はベンチで時間を潰していた。すると、可愛らしいおばあちゃんが私に、ニトリ文化ホールの場所を尋ねてきた。そこはこれから私たちも向う場所である。道を説明し、「もしかしてコンサートですか?私も母と行くんです」と伝えた。するとそのおばあちゃんは、私と一緒に母を待って会場に向かうと言った。え!結構時間ありまっせ!ってなったから、まずそのおばあちゃんを会場まで案内することにした。

 

天気が良かったのが何よりですね、梅沢富美男があんな綺麗な顔になるのが凄いですよね、なんてざっくばらんに話をした。会話の流れで、おばあちゃんは既にチケットを持っていて、私と母は当日券を買うという話になった。そこで私はうっかり、「でも安いからもう売り切れてるかもしれません」と言ってしまった。その言葉におばあちゃんは驚いたようだった。そうだよな、当日券は前売り券より高いのが世の常だし・・・余計な事言っちまった・・・すぐさま後悔した。おばあちゃんは、「いくらなの?私のは息子が買ってくれてね。7,560円。」と言ってきて、内心、「たっけーーー!!!!定価そんなにするんだ!!」と思いながら、ここで2千円とは口が裂けても言えん・・・と私は腹を決めた。「息子さん優しいですね!いやーそれよりちょっと安いくらいです!」とアバウトに逃げる私。「5千円くらい?」と大人しい顔をしてぐいぐい食い下がってくるおばあちゃん。「いやーえっともう少し安いかな?」としょっぱい顔で伝えた所、おばあちゃんはそれ以上聞いてこなかった。

 

おばあちゃんを案内し終え、チケットも無事手に入り、母と落ち合った。母に一連の話をした所、やはり7,560円の値段に驚いていた。私たちは2階席。梅沢富美男の仕草は女性らしくしなやかだったのは確認できたけど、遠くて表情は全くわからなかった。周りにはオペラグラスを持っている人もいた。研ナオコはどことなく元気100パーセントという感じでは無かったように思えた。お互いのグッズをいじるくだりはさすがの面白さだった。これからコンサートに行く人もいると思うから、何を歌ったかは言わないでおくね(おくなおくな)

 

あのおばあちゃん、前の方の席で楽しめたかねぇ、と母と話しながら帰った。楽しみながらも、実際いくらだったんだろう・・・とモヤっとしたものを残してしまったのではないかと、私自身がモヤっとしたものを残している。これこそ考えてもどうしようもないことである。いいのか悪いのか、私と母は、やっぱり吉幾三はすごいよね、と言い合った。吉幾三、また札幌来て欲しい(その時もクーポンで行こうとしてるのは秘密・・・)