機内にて

今、飛行機に乗っている。到着したらブログにあげよう。口元の吹き出物は治らなかったし、こんな日に首を寝違えている。

 

飛行機は新千歳空港から成田空港行き。
離陸した瞬間、あぁこれで無事にみんなに会えるんだ、とほっとして涙ぐんだ。楽しみに待つ時間が長ければ長いほど、それを無事に迎えられるかという不安がセットでついてくる。ここまでくれば、きっと大丈夫。

 

友達からもらったブックカバーが、ピーチのブランドカラーと同じ紫色で、本を持っていると座席とコーディネートした人みたくなっている。飛行機に乗り慣れていないゆえ、終始ソワソワしている私には、星新一ショートショートが丁度良い。一話読むごとに本を閉じ、窓から外を眺め考え事をする。その考え事は、あいも変わらずくだらないものばかり。

 

雲がトトロのお腹のように柔らかかったら飛び降りてみたい。今、私が着ている黒いパーカーの右腕には、おどろおどろしい字体で、赤く「悪魔のいけにえ」と書いてある。横の席の人が眠りから覚めて、この字が目に入ったらどう思うだろう。字が綺麗に見えるように腕を伸ばしてみる。

 

会いたい人がいるということは、とても幸せなこと。せっかく会えても、胸がいっぱいで、言おうと思ってたことは大抵言えないままにお別れとなる。せめて、会えて嬉しいということは伝えたい。

 

今、無事に成田空港に到着しました。