しみじみと。

最近の札幌はずっと20度台をキープしていて、とても過ごしやすい。

 

母は、私の元旦那さんのご両親に、住所が変わったことを伝えるのを兼ねて暑中お見舞いを書いたと言っていた。それを読んだお義母さんから母に連絡が入り、久しぶりに話をしたとの事。二人とも(お義父さん・お義母さん)元気に過ごしていて、愛犬に会えるのをいつも楽しみにしていると言っていたそう。ありがたいね、ずっと元気でいて欲しいね、と母と話した。結婚していた頃は、お互いの親を含めてよくご飯を食べていた。そういう場に母が憶することなく参加したり、みんなが母を温かく迎え入れてくれることがとても嬉しかった。元旦那さんが仕事の時、それ以外の4人で京極町に水を汲みに行ったりすることもあった。ただお付き合いしているだけだとこういう関係にはなれなかったと思うから、短い期間ではあったけど結婚してよかったと思う。「善人」と辞書を引けば、元旦那さん家族の写真が載っていても全く不思議じゃない。

 

以前、カップリングパーティで出会った2人の男性と食事をした事がある。失礼ながら、今となっては名前は全く覚えていないし、顔もほぼ覚えていない。なんとなく覚えているのは、その時、私は仕事についてよく相手に聞いていたという事。自分は母の元を離れたくない気持ちが強かったから、転勤族の人は避けたかった。そして、自分は正社員じゃないから育児休暇はない、すぐ社会に復帰はしたいけど、数ヵ月は旦那さんのお給料に頼ることになる。そういう思考回路から、安定した職についている人を探していた。まだ何も始まっていないのに、先の事ばかり考えていた。「結婚した人」「子供を産んだ人」に、その時はなりたかった。今となってはね、それがどんなに相手に失礼な事なのか、それがどれだけ視野を狭めているかが痛いほどわかる。出会ってまもない人との付き合いで「結婚」「子供」を最重要事項に持ってきてしまうと、それが叶わなかった場合、一気に崩れる。まずは育てていかなくてはいけないものが別にある。

 

最近ね、職場のエアコンを消して、窓から入ってくる風に当たりながら木々を眺めていると、心から幸せだって思えるんですよね。しみじみと。はたから見たらそうは見えないかもしれないし、強がっている人に思われるかもしれない。でも、知らず知らずに自分に課してしまった呪いから解放された今、心がとっても軽やかです。まもなく独り身になって1年。落ち着いた毎日を送れています。