ソース

お隣さんからとうきびをもらった、と母から連絡があったので、実家に寄ってきました。テーブルには、ラップにくるまれた茹でとうきび、綺麗に盛られたレタストマトキュウリブロッコリー、ウィンナー。「これ食べたことある?」と私に見せてきたのはやきそば弁当 旨塩味。無いわ、食べる、と言うと母が袋からかやくを開け、お湯を入れてくれました。人にカップ麺を作ってもらったことありますか?意外になくないですか?「二重生活」で菅田将暉があの状況で麦ちゃんにカップ麺作ってあげたの、すごく好きでした。「普通のやきそば弁当はソースの味が濃いけど、これはあっさりしていて食べやすいの」という母が、生野菜に中濃ソースをたっぷりかけて食べていたのを、私は見逃しませんでした。母は今は野菜が食べたい時期のよう。どんどん食べてくれ。最近思い切って買った桃が美味しくなかったようで、がっかりしていました。甘そうな桃、差し入れしたい。茹でとうきびは抜群の甘さ。ピカピカの黄色。最近連れて行ってもらった焼き鳥屋さんにとうきびと紅ショウガのかき揚げがあってね。「歩いても歩いても」で樹木希林さんが作るとうきびのかき揚げを羨望のまなざしで見ていた私はメニューを見て興奮しました。味も絶品!母にも食べてもらいたいけど、母は鶏肉が一切食べられないから、迷いどころ。

 

実家には沢山のぬいぐるみがあります。昔、母はブンブンを買ってきてと父に頼んだのに、間違えてツネキチを買ってきたらしく、後にブンブンもやってきたのに、今でも家にいるのはツネキチの方です。そのツネキチにはトンちゃんという熊のぬいぐるみが彼女という設定で横にいます。父が母にプレゼントしたトムとジェリーのジェリーのぬいぐるみは母の宝物のようで、棺に入れてあげるからね、と昔から言っています。今の時代は棺になんでもかんでも入れられないので、きっと叶わないかもしれません。そのジェリーちゃんには、たまちゃんという猫のぬいぐるみが彼女という設定で横にいます。

 

矢沢あいの「マリンブルーの風に抱かれて」の他、折原みとの漫画を4冊、実家からこちらの家に持って帰ってきました。折原みとの漫画はどんな話か完全に忘れていたのに、いざ開いたらあーはいはいといった感じであっさり思い出し、迂闊にも涙ポロリでした。「おつかれさま」って相手の頭に缶ジュースをコツってあてる古い感じもグーググーググーググー(コーーーッ)。今度阿部ちゃんに押し付けてみようっと。カビ臭いけど。