「彼らが本気で編むときは、」を観た

映画の内容にはほぼ触れてません。

 

ほぼ日で連載されているフードスタイリストの飯島奈美さんを囲んでの座談会を読んでいたら、失われかけていた料理欲がじわじわ復活してきて、今日飯島さんのレシピで鶏肉じゃがとかぼちゃの煮物を作った。美味しくできた。

 

食べ終わって、荻上直子監督の「彼らが本気で編むときは、」をDVDで観た。リンコさんが初めてトモちゃんに作った料理を見た瞬間、涙がこぼれた。誰かが自分の為に作ってくれた料理が食べたいと思った。いや、誰か、じゃなくて母親の料理が食べたいと思った。母の作るエビフライやコロッケが大好きだった。コロッケを作るの手伝いながら、揚げる前のタネをつまみ食いするのが大好きだった。どんな料理も美味しいのが普通だったから、いちいち美味しいと言っていなかった。その時嫌いだったトマトは食べたふりしてティッシュに出して捨てたことあった。私がした悪いことを母から怒られることはなかった。きっと色んな事全部わかってただろうに。怒られなかったことって忘れずに溜まっていくんだよね。言ってないごめんねが山ほどあるんだ。映画を観ながら身につまされるシーンがあった。ごめんね。

 

映画はみんなに優しい日差しがあたった映画だった。素晴らしかった。あの部屋のソファーでお昼寝したい。風邪ひくよ、ってリンコさんに言われたい。私が言う番なのに、まだまだ言われたい。トモちゃんが好きな切り干し大根。母も、私が作る切り干し大根を美味しいといって気に入ってくれていた。もうずっと作ってないな。今度作ってあげにいこう。最近母の体調が芳しくなくて、ビジランテを一緒に観にいくことは叶わない。冬を超えて暖かさが戻ったら良くなると思う。いつだって私の一喜一憂のタネは母なんだ。

 

映画を観終わってwikiで調べたら、劇中の料理を担当していたのは飯島奈美さんだった。変な偶然だなと思った。それで興奮してブログ書きたい!って思っての今。飯島さんのレシピ本「LIFE」は3冊とも持っている。まだ作っていない料理沢山ある。作っていこう。