つらつらと

こういう人を人格者というんだろうな、という3人との飲み会だった。ただ楽しくて美味しい、幸せな3時間。こういうのはまれだ。

 

お酒が飲めるってことで職場内のいくつかの飲みのグループに交ざっている。自分から積極的に誘うことはなく、声が掛かれば参加する。行くまではちょっと憂鬱。勤めだした時は飲み会がめんどかった人が大半だろうに、どうして歳を取るとこうも飲みたがるのか、と思う事もある。嘘をついてまで欠席しようとは思わない。誘われるうちが華。ほんとは愛犬を眺めながらDVD観たいし、本も読みたい。この飲み代なら映画何本も観れるのにって脳内で計算することもある。愛犬や母への電話を言い訳に、みんなで連れ立ってお店に行く事から逃げることもあるし、二次会に行かない事もある。飲み会の最中、トイレで一人になるとほっとする。洗面台に置いてある綿棒でゆっくり耳掃除をする事もある。ほんとはアイメイクを直す為に置いてあると知った時は驚いた。当たり障りなく接して、最低限失礼のない範囲で適当な受け答えをする。家に帰り鍵を閉めるとほっとする。昨日はどうもでしたーと笑顔を交わす。飲み会のおかげで食べ物の好き嫌いがほとんどなくなった。

 

愛犬がいなくなったら私はこの家に帰るのだろうか。出会ってからずっと、別れを意識している。お互い相手がどう出るかわからないのに一緒に寝ている。何勝手に信用しているのか。