年に2回、予防接種の為に通う動物病院。病院はうちから遠い。今までは、元旦那さんとご両親との対面タイムのついでに病院に寄ってもらっていた。でも、今回ワクチンのお知らせハガキが来た時、京極さんに頼もうと思った。

 

車じゃないと行きにくい場所だから、ご実家から車を借りてもらうことになる。何かあったらいつでも駆け込めるように、今の家の近くの動物病院に転院しないととは思っている。でもその気持ちと同じくらい、雰囲気が暖かくて、穏やかなご夫婦ふたりで経営している動物病院に、最後まで通いたいとも感じている。それを伝えると、京極さんは「獣医さんの人柄、大事だよね」と、嫌な顔一つせず一緒に行ってくれた。

 

愛犬が敷いているクッションのぺちゃんこ具合を気にして、新しいのを買ってくれた。ブラッシングしてる京極さん、されている愛犬をキッチンのカウンターから見ていると幸せな気持ちになった。こういう経験があるからか、映画でも連れ子ものとか、血縁関係が無くても家族の匂いが感じられるシーンに弱かったりする。

 

愛犬にはおやつも人間が食べるものも、ほとんどあげてこなかった。余命がわかったらあげるねーなんてふざけて言っていたけど、もうそろそろ、その時期なのかもしれない。マックスで4.8くらいあった体重が3.8になっていたのは少し堪えた。痩せた事に気が付かなかった。だいーぶ前、母に、「〇〇(愛犬)ちゃん、死んでも腐らないならずっと家に置いておきたい」というような事を言ったら、母は「それは辛いよ」と言った。そうだよね。うん。温かい愛犬をいっぱい触ろう。明後日は母が久々に愛犬に会いに来る。