可愛いおばあちゃん

先日、母の要望を叶えるべく、一緒に研ナオコ梅沢富美男のコンサートに行ってきた。クーポンを使って1人2千円。しかも予約不要。吉幾三で味をしめていた私たちは期待に胸を膨らませていた。

 

母とは会場の最寄り駅で待ち合わせ。早く着きすぎた私はベンチで時間を潰していた。すると、可愛らしいおばあちゃんが私に、ニトリ文化ホールの場所を尋ねてきた。そこはこれから私たちも向う場所である。道を説明し、「もしかしてコンサートですか?私も母と行くんです」と伝えた。するとそのおばあちゃんは、私と一緒に母を待って会場に向かうと言った。え!結構時間ありまっせ!ってなったから、まずそのおばあちゃんを会場まで案内することにした。

 

天気が良かったのが何よりですね、梅沢富美男があんな綺麗な顔になるのが凄いですよね、なんてざっくばらんに話をした。会話の流れで、おばあちゃんは既にチケットを持っていて、私と母は当日券を買うという話になった。そこで私はうっかり、「でも安いからもう売り切れてるかもしれません」と言ってしまった。その言葉におばあちゃんは驚いたようだった。そうだよな、当日券は前売り券より高いのが世の常だし・・・余計な事言っちまった・・・すぐさま後悔した。おばあちゃんは、「いくらなの?私のは息子が買ってくれてね。7,560円。」と言ってきて、内心、「たっけーーー!!!!定価そんなにするんだ!!」と思いながら、ここで2千円とは口が裂けても言えん・・・と私は腹を決めた。「息子さん優しいですね!いやーそれよりちょっと安いくらいです!」とアバウトに逃げる私。「5千円くらい?」と大人しい顔をしてぐいぐい食い下がってくるおばあちゃん。「いやーえっともう少し安いかな?」としょっぱい顔で伝えた所、おばあちゃんはそれ以上聞いてこなかった。

 

おばあちゃんを案内し終え、チケットも無事手に入り、母と落ち合った。母に一連の話をした所、やはり7,560円の値段に驚いていた。私たちは2階席。梅沢富美男の仕草は女性らしくしなやかだったのは確認できたけど、遠くて表情は全くわからなかった。周りにはオペラグラスを持っている人もいた。研ナオコはどことなく元気100パーセントという感じでは無かったように思えた。お互いのグッズをいじるくだりはさすがの面白さだった。これからコンサートに行く人もいると思うから、何を歌ったかは言わないでおくね(おくなおくな)

 

あのおばあちゃん、前の方の席で楽しめたかねぇ、と母と話しながら帰った。楽しみながらも、実際いくらだったんだろう・・・とモヤっとしたものを残してしまったのではないかと、私自身がモヤっとしたものを残している。これこそ考えてもどうしようもないことである。いいのか悪いのか、私と母は、やっぱり吉幾三はすごいよね、と言い合った。吉幾三、また札幌来て欲しい(その時もクーポンで行こうとしてるのは秘密・・・)