ごはんぐるり、ビバ

西加奈子さんの「ごはんぐるり」という本は、食にまつわるエッセイの他、短編小説、料理人の竹花いち子さんとの対談、竹花さんのレシピが収められているという、全部美味しくてどうしよう、という一冊である。今、どないしよう、って打ちかけたくらいである。

 

私は週末はほぼ料理をしない。京極さんにお任せしたり、外食したり、買ったもので済ませたりする。そんな私だが、「ごはんぐるり」を読んだ土曜日の夜、「明日の夜、これ作るから」と竹花さんのレシピを見せながら、どや顔で宣言した。日曜日だけど、やったるで、と鼻息を荒くした。実際、作った。作ってる時は、これ美味しいんだろうか!でも全部美味しい具材なんだから、まぁまずくはないだろう!という心境だった。結果、とても美味しかった。うまっ、って言いながら、なんか笑いが込み上げてきた。京極さんからも好評を博した。

 

何を作ったかは「ごはんぐるり」を手に取って確認していただきたいのだが、それには普段ほぼ買わない食材が入っていた。「大好きだけど高いから」買わないタラコ、「人生においてあまり重要視したことがない、何なら小さいころ苦手だった」紅生姜。レシピを忠実に守りたかったので、思い切って買った。結果、紅生姜はとてもいいアクセントになっていて、ちょっと見直した。

 

余ったタラコは、翌日のお弁当の白米の上に乗っけて、夜はポテサラに混ぜて、タラモサラダにした。モってなに?紅生姜はいまいち使い道がピンとこなかったのだが、先ほど、明日のお弁当用に使ってみた。卵に、紅生姜・小口ねぎ・青のり・マヨ・おたふくソースを一気に入れちゃって、焼いた。美味しいかどうかは明日の12時2分くらいにわかる。今、冷ましているところ。