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実感した話

昨日、映画の終わりに、歩道橋に登った。

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以前、1人でいたい時や、なんとなく家に帰りたくない時に、そこからボーッとテレビ塔を眺めていた。久しぶりに登ってみて、今はここで時間を消費しなくてもいい自分であることを認識した。

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音楽をシャッフルで聴いていて、昔なかなか寝付けない時によく流していた曲が流れた時、あぁ今の自分はこの曲が無くても大丈夫なんだ、と感じた。

 

今日の映画の帰り、おばちゃん4人組が前に歩いていて、その内2人が手にワイルドスピード ICE BREAKの特典のクリアファイルを持っていて、なんかいいなぁと思った。実感おばさん。鞄が小さくて入らなかったみたい。帰ったらそのクリアファイルどうするんだろう。家族に感想言うのかな。おばちゃん4人でワイスピいいなぁ。

 

明日は何をしようかな。予定が無くて嬉しい。

生活のランクを落として買わなくなったものはありますか?

短大を卒業後、一般企業に正社員として入社した。その会社を3年半で辞め、その後、派遣社員契約社員という雇用形態で、いくつかの会社で雇ってもらった。現在も最長3年の契約社員だ。

 

転職する度に新たな出会いがあり、知識も増え、どの経験も無駄じゃなかったと言い切れる。退職してからも交流が続いている大切な人が何人もいる。いくつかの転職(と恋)は、私を強くした。

 

ただ、初めて勤めた会社からもらった年収を、その後超えたことは一度もない。夏と冬のボーナスが大きかった。22歳くらいまで実家にいたので、毎月少しの金額を親に渡し、残りは全て自由に使えた。ウハウハだった。

 

その会社を辞めた後、手取りが減り、スキンケア用品のランクを下げた時の寂しさは、今でもよく覚えている。


私は社会人になるまで、肌や化粧に無頓着で、常にスッピンだった。お給料をもらえるようになり、デパートの1階にある「アルビオン」という肌に合う化粧品ブランドに出会った。

 

メイク落とし・化粧水・乳液・美容液・ファンデーションをアルビオンで揃えた。カウンターで美容部員さんと会話を交わし、新商品のサンプルをもらい、綺麗な紙袋を持ってお店を後にする瞬間が心地良かった。映画「紙の月」の主人公が最初に一線を越えてしまう舞台は、確か化粧品のカウンターだった。あの場所には華やかな魅力と魔力がある。働いたお金でこれを買える。それがあの頃の自分のステイタスだったのだろう。

 

朝と晩、アルビオンで肌を整える時間は至福だった。荒木経惟さんのサイン会があると知って、いつもより高い美容液を買ったこともある。少しでも綺麗に見られたかったあの頃の自分が微笑ましい。顔は変えられないけど、肌は変えられる。肌の調子が良いと、気分も明るくなった。

 

退職後、アルビオンを使い続けるのが難しくなり、ドラッグストアで買えるものに切り替えていった。肌に最も大切なのはメイク落としだと思っていて、それだけは粘って最後まで残したが、結局今は違うものを使っている。

 

もし溢れるほどのお金を手にしたら、またアルビオンを買いたいと思うのだろうか。今だとそのお金を映画や本に使いたいと思うかもしれない。使ってもあの頃と同じ感動を味わえるかどうかもわからない。「君の部屋のソファーにも座った でも決して昔と同じじゃない」とB'zの稲葉さんが歌っていた。そして「ほんの少し離れて歩く 傷つかないように」と続く。小・中学生の頃、部屋の天井に稲葉さんのポスターを貼っていた。しかもベッドの真上。稲葉さんに見つめられながら、いや、稲葉さんを見つめながら、毎夜グースカ寝ていた。(脱線ムービーならぬ脱線ブログ。略して脱ブー。)

 

今のスキンケアの時間にワクワク感は無いが、買うときに負担を感じないし、分相応だと思っている。アイテムもどんどんシンプルなものになっていった。今の肌も、年相応で割と気に入っている。

 

アキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」を観て、そんな事を考えた。

ミューズ・アカデミーを観た

今日は久々に11時過ぎまで寝た。4度寝くらいかな。布団はいい。人って1日の大部分を布と布の間に挟まれていて可愛いなぁと思う。「横になる」って響きがおかしくてたまらなくなる時もある。「ちょっと縦になるわ」とは誰も言わない。

 

起きて、卵&納豆ご飯を食べて、チョコシフォンケーキに初挑戦。大成功。レモンとバナナも既に成功済み。いいお菓子を覚えた。

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「パーフェクト・ホスト」をDVDで観て、母の家にチョコシフォンを届けた。美味しいと言ってもらえた。ソファーも届いて、落ち着いた生活を送れているようだ。こういう日々がずっと続けばいい。そう思える日は定期的に訪れる。

 

公開を心待ちにしていた「ミューズ・アカデミー」をシアターキノにて。「シルビアのいる街で」を観て以来、ホセ・ルイス・ゲリン監督の作品を映画館で観たいと思い続けてきて、叶った。クーリンチェは手前と奥で物語が2つ進行していた印象だったけど、本作は2つの物語がガラス越しに重なっていた。ガラス越しの表情や雑踏が美しかった。ドキュメンタリーなのかフィクションなのか判断がつかないシーンの連続。車の中であんな風に向き合って目を見つめられたら口づけせずにいられなくなる。頬を触りたくなる。

 

「あなたは小説の一章(にすぎない)」というようなセリフがあった。一章に登場するだけ素晴らしいことじゃないか。私は誰かの人生史に刻まれただろうか。私が多くのページを割くのは誰との恋愛についてだろう。

 

初恋。一瞬でも情熱を燃やした相手。ずっと登場し続ける友達。添い遂げる人。あとがきでお礼を言われるポジション。どれになりたい?
今は誰も近くにいないけど、会いたい、話したい、抱きしめたい、そんな気持ちで頭がいっぱいの時もあった。この映画では、それは愛ではなく、内在していた人格の発見、というようなことも言っていた。今は発見はいいや。そのうち、人の好きになり方を忘れた、とか言い出すパターンだよこれ。

 

 

最近のこと

先週、母の引越しが終わり、今日は今まで住んでいた部屋の引き渡しに立ち会いました。

 

今日までの数週間、きつい日が沢山ありました。母の全体重で押し潰れそうになっても、なんとか小さな楽しみを見つけ、出来るだけ習慣を崩さないように生活しました。友達と飲んでスッキリしたり、ワイルドスピードMEGA MAXの過剰さに笑って、憂鬱な気分が吹き飛んだ日もありました。

 

引越しの日、母は掃除のために外した腕時計を失くしてしまいました。2人で探しても見つからず、電池が止まって使っていなかった腕時計を直して使うということで落ち着いたのですが、昨日、母から見つかったと連絡がありました。先程会った母に「見つかって良かったねー」と言うと、母は「これ、ゆみちゃんがボーナス出た時になんか買いなーってお金くれたので買ったの」と腕時計を見せてくれました。私はお金を渡したことも、母が時計を買ったことも覚えていませんでした。母が一生懸命探していた理由がわかって、別れてから少し涙ぐみました。なんていうのかな。自分のいない場所でも自分は生きていたんだ、と感じました。「モノより思い出」ではあるけれど、「モノ」から「思い出」は作れて、モノも思い出も残るんですね。

 

母は私に頼れても、私は誰を頼りにすればいいのって思った日もありました。それでもギリギリの所で頑張れたのは、母も頑張っているのがわかっていたから。辛い時もあっただろうに、真夜中と仕事をしている時間は1人で耐えてくれた。父の命日でもある日、8年ぶりに、母は家族みんなで住んでいた実家に戻りました。

 

解放感に満ち溢れている私は読書欲も復活して、横尾忠則さんの「死なないつもり」と村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を立て続けに読みました。両方オススメ。

 

今日は軽快なサスペンスアクション「フレンチ・ラン」を観て、一度帰宅して、明日お友達にあげる用のシフォンケーキを焼きました。シフォンケーキは成功続きであります。肝はオーブンの温度。まだプレーンしか作ってないから、次はレモンかチョコのシフォンケーキ作るんだー。楽しみ!これからご飯食べて、「ラビング 愛という名前のふたり」を観てきます。なんのお礼かわかんないけど、いつもみんなありがとねー。

「建築学概論」の感想

※がっつり内容に触れます。

 

イ・ヨンジュ監督作「建築学概論」、2回目を今観終えた。とってもいい作品で大好きだ。恋の楽しさや眩しさ、苦しさやどうしていいか分からない歯痒さがギュンギュンに詰まっている。また、あの頃にはわからなかった親のありがたみが、大人になってから沁みてくる、というシーンも胸を打つ。

 

沢山印象的なシーンがある。
片思いの女の子(ソヨン)の名前を夜の路上で叫ぶスンミン。髪のムース。イヤホンで曲を分け合う。線路の上を落ちないように歩くゲーム。罰ゲームのしっぺ。指切り。校内放送で彼女の声が聞こえてきて、嬉しそうにするスンミン。ソヨンを愛おしそうに見つめるスンミンの澄んだ表情。

 

中でもロングTシャツについての話がとても印象的だった。ソヨンと2人で出かける日、わざわざ母親に急いで洗わせたくらい気に入っていたシャツ。それを先輩がバッタものだとバカにするシーンはとても辛くなった。そのシャツを母親の前で投げ捨てるスンミン。数年後、母親がそのシャツを着ている事にスンミンが気付くシーンは涙無しには見れなかった。地道に働いて養ってくれた親。その親に買ってもらったものを何の経済力もないくせに粗末にした負い目を私も持っている。今更わざわざ口にしない「ごめんね」が、いくつも胸の奥に沈殿している。

 

私が小学生の頃、担任の若い男の先生が、「○○君の着てる服は(値段が)高い」というような発言をしたことを今でも忘れられないでいる。その頃は、自分の家が裕福か貧困か考えたことが無かったし、人と比べたことが無かった。必要なものは買ってもらえていたし、家族と休日にスーパーや動物園に行ったりするのが楽しかった。でも、先生は知っていたんだ。わかっていたんだ。着ているもの、親の職業、家。色んな情報で、だれがお金持ちか、だれがお金を持っていないかを。

 

私はバッタものだとスンミンをバカにした先輩がとても嫌だ。彼の「女は酒を飲ませて酔わす」手口も嫌だ。楽しく飲むのはいいけど、正常な判断が出来ない状態の女性に手を出して何が楽しいのか。彼女は酔いながらもキスされようとする事からちゃんと逃げていた。

 

あそこで「僕が介抱します」と言って欲しかった。でも、言えないよね。彼はソヨンが先輩を好きなんだと思っているし。無防備に酔った彼女の隙を目の当たりにしたショックもあるだろう。ソヨンにCDを返して、彼女を拒絶したスンミンの頬を張りたくなった。確かめる勇気を持たない弱さが悲しかった。きっと彼はそんな自分が大嫌いだっただろうと思う。私も彼の立場だったら、逃げる事が自分を守る術だと思ったかもしれない。

 

スンミンの友達は「始めてもいないのにやめるって?」と言った。でも、白黒つけることは、今までと同じような関係ではいられなくなるし、自分が生きていく支えがポキンと折れてしまう可能性もある。今となっては、1つの別れは1つのスタートでもあるとわかるけど、だからといって思い切りが良くなるかどうかはわからない。

 

「いつまで経っても変わらない そんなものあるだろうか」とブルーハーツはかつて歌っていた。この映画では時を経ても変わらないものがいくつか登場する。壁に書かれた身長の目盛り。花を植えるソヨン。洋服が汚れないようにお尻にノートを敷いてあげるスンミン。ごちゃごちゃの冷蔵庫。柵のへこみ。変わっていくものもあれば、変わらないものもある。

 

再会する前は、眉間に皺が寄るような思い出だったかもしれない。かき消そうとしたかもしれない。でも、これからの彼らは、少し微笑みを浮かべるかもしれない。どうしているかな、穏やかに過ごせていたらいいな、そんな風に静かに願えるかもしれない。そう思える事、そう願える事が、自分を支える柱になっていく。そして、「もしもあの時・・・」そういう想像は、日々の生活の憂き目から、少しだけ気持ちを浮かせてくれる。

2017.4.4

どうもお久しぶりの更新です。

最近はちょっと家の事で疲れて、それを忘れたくてシフォンケーキ作りに精を出す毎日でした。

 

母と接する事に疲労を感じ、それがピークを迎えた時、電話口で泣いてしまいました。それによって自分を責める母を励ます流れ。そんな事があっても、次の日にはまた普通に話せるから、家族ってすごいなぁと思います。泣いた次の日はブス度が上がるから困ります。確実に三重になる。新年度で初めて挨拶する人も多いっていうのに。

 

シフォンケーキは相変わらず失敗続きであります。それでも、バターを使わないから原価が安いし、毎回フワフワ膨らみはするので楽しいんですよね。何か改善策を探したいと思い、先ほどオーブンの取説を開きました。ありがたい事にシフォンケーキのレシピがあり、【予熱210度、150度で40〜45分焼く】と書いてありました。まじでか!今まで、予熱170度、同温度で30分焼いてた・・1回だけ予熱190度でやっても特に変化なかったから、作り方が良く無いのかなぁと思っていた。侮れないな、取説!

 

てなことで、明日その温度で作ってみます。楽しみー。最近観た映画で1番インパクトあったのは、「危険なメソッド」のキーラナイトレイ。凄い表情で頑張ってました・・・お疲れちゃん。

 

4月になってもまだトレンチコートに切り替えできず、ダッフル&マフラー&手袋してます。
おやすみなさーい。

再度シフォンケーキに挑戦

昨日のシフォンケーキ作りがすごく楽しくて、何度も思い返している。恋に落ちたみたい。メレンゲがフワフワになったり、オーブンの中でムクムク膨らんでいったり、すごく自分の行為に応えてくれてる感満載で嬉しかった。

 

自分はお菓子屋の家に生まれたけど、桜餅の葉をつけるくらいのお手伝いしかしなかった。何1つ味を引き継がなかった。不器用、大雑把、がさつ、適当。そんな自分はお菓子作りに向いていないと思っていた。

 

仕事から帰ってすぐシフォンケーキ作り。焼いてる間にしようと、メイク落としも夕飯も後回し。

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大きい穴は出現しなかった!でも、前回同様、1センチくらいジトっとした部分ができてしまった。味は美味しい。

 

まぁ1つ改善できたら欲が出るもんでね。勢いで続けてもう1回作ったら・・

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ヒギャーーー!瀕死!!
前2回はなかしましほさんのレシピ本通りに作って、今回は、なかしまさんがそのレシピを改良したものがネットに出ていたからそちらでやってみたんだけど・・・難しい。何がダメだったのか全くわからん・・。気まぐれな女の子に急に冷たくされた気分だ。

 

でも、なかしまさんも何千回と作ってもまだやっちゃうと書いていてね。「くやしいし、だから面白い」って。うん。へこんだけど、もうやめようとは全く思わない。おうちで食べる分には十分美味しいから、ある程度は満足してる。でもいつか、どの角度から見てもフワフワなシフォンケーキ作るぞー!

 

明日はお弁当サボろう・・(←結構へこんでる証拠)