恋愛ネタ

9月1日から数回に渡って中年の恋路について書いてきましたが、無事にお付き合いすることとなりました。他のどれでもなく、「もっと話してみたい」が先頭に来たのが私にとって幸せなことでした。お付き合いするまでは家に上がることも上げることもする気が無かったので、飲食店をはしごし、楽しさはあれど落ち着ける居場所が無い彷徨う2人でした。無事にお付き合いが始まり、その人の家に行き、人をダメにする無印良品のクッションの効力を知りました。ほんとに立ち上がるの億劫。こたつ的破壊力。既に何の遠慮もなくくつろいでいます。その人の本棚には京極夏彦さんの文庫本が沢山並んでいたので、この場では京極さんと呼んでいこうと思います。

 

京極さんと付き合う前に初めて一緒に観た新作映画は「スイス・アーミー・マン」で、付き合ってから一緒に観た新作映画は「アウトレイジ 最終章」です。過去作は既に色々観ました。このラインナップを見たら、なんか楽しそうにやってるね、と思ってもらえそうです。「オデッセイ」「悪魔のいけにえ」「仁義なき戦い」「アドレナリン」「酔拳2」。私、酔拳ってずっと酔っ払ったフリをして闘うものだと思い込んでいたからビックリした。あのお母さんの事すごく好きになってね、wiki見たら既に亡くなっていてシュンとしました。動物園に悪魔のいけにえパーカーを着て行ったんですけど、いけてると思ってくれたようですよ。

 

36歳、バツイチ。そういう事に振り回されているのは他でもない、自分自身。私と付き合うことで、彼が周りからどんな事を言われるのかが少し想像ついたりもしました。今回お付き合いするにあたって私が京極さんに望んだことは、何も決めずにいきたい、という事。結婚してもいいししなくてもいい、子供を産んでもいいし産まなくてもいい。なるようになっていく。それが私が一番望むこと。こうしないといけないとか、こうなるのが普通とか、そういう考えはいらない。それを伝えられて随分楽になりました。

 

これから、今受けている優しさに慣れていくんだろうか。ありがたいなぁって思う気持ちが薄れていくんだろうか。わかりません。これは初めての感覚なのですが、一人でいる時、自分より一回り大きい透明な暖かいものが自分を覆ってくれている感じがしています。京極さんには内緒でこの場に書いているので、少しの罪悪感を抱きつつ、でもこれはラブレターでもあるんだよという物は言いようスタイルで今後もやっていきたいと思います。