「暗黒街の顔役」

最近の私のいでたちは、黒いトレンチコートに黒いタイツ、黒いパンプス。唯一の春らしさは水色のストール。どうも明るい色の服を避けがちである。

 

今日は仕事から帰って、レンタルしていた「暗黒街の顔役」を観た。1932年のアメリカ映画。監督はハワード・ホークス。この映画はアキラシアターの日にあきら君が話題にしていた作品。

 

マフィアのドン、コステロが暗殺され、用心棒であるトニー・カモンテ(ポール・ムニ)に容疑が掛けられる所から始まる。トニーのもとに警察が来るんだけど、トニーは警察の胸につけているバッチでマッチを擦るという明らかに舐めた態度。そこで警察はトニーの頬を殴るんだけど、大げさな効果音ではなくて、トンッっていう軽い音。これがいい!思わず巻き戻してもう一回観た。トニーはポピーという女性に夢中になって家に誘うんだけど、それをかわすポピーのセリフがとてもいい。

「祖母を行かすわ」

おばあちゃんも落ち着かないわ。

銃声も威勢がよく、見応え十分。シリアスなトーンとちょっとコメディっぽい要素が入り混じっていて面白い。トニーの秘書役の男がまたいい味を出していて、電話の相手にキレて受話器に拳銃向けるとこも良かった。

 

今、宮本輝の「青が散る」っていう小説読んでるんだけど、その中に「うちの姉妹、みんなそれぞれひとつずつ、けったいなアホな部分をもってるなァ」というセリフが出てくる。トニーにはある過剰な愛を向ける相手がいる。なんでそうなってしまったのかはわからない。そのけったいな部分が悲劇を招く。私の傍から見たらけったいな部分ってどういう所なんだろう。男友達から風俗体験を詳しく聞くのが好きだったけど、今の時代はそれもセクハラって言われかねないから気をつけなきゃね。

 

今夜はJ-POP DANCEってプログラムに出てくるよ。Wink淋しい熱帯魚に合わせて踊ったりするみたい。ハロ~ウェ~チャラチャッチャラッチャラッチャッチャ~。Winkの愛が止まらないはド名曲!