きつかった事

職場の少人数の飲み会で、その場にはいない、私にとても親切に接してくれる人が、他の人には辛辣な態度を取っていると聞いた。辛辣な態度を取られてる人はその場にはいない。

 

知られざる一面を知った事。あなたは盲目的にその人をいい人と思い込んでるけど、そうじゃないんだよ、って教えたくなったその人の気持ちも何となくわかる事。又聞きであり、どこまで鵜呑みにしていいかわからない事。辛い思いをしてる人はその人を信頼したから話しただろうに私にまで伝わった事。辛い思いをしてる人は、相手とうまくやってる私にはきっと打ち明けられなかったであろう事。

 

そんなような思いが頭を駆け巡って、それを聞いた時からあまり表情が動かなくなってしまった。知りたくなかったけど、じゃあ知らずにいるままで良かったのか。誰にだっていい面もあれば悪い面もある。人によって態度を変えるのは誰しもが少なからずある事だと思う。でも、私に見せる顔と、聞いた顔の差がありすぎて、非常に動揺した。

 

家に帰って京極さんに会って、泣いてしまった。椅子に座って号泣してる私の背後に回って、肩をさすってくれた。具体的に名前は出さず、上記に書いたような事を泣きながらポツポツと話した。ただ聞いてくれた。泣き止み、保冷剤で目を冷やした。レモンティーを入れてくれた。

 

内密であるであろう話を私にしてきた事が最もショックだったのかもしれない。その話をしてきた人も私は好きだから、その人に対する信頼が揺らぐのもきついし、でもその人は私だから話したのかもしれないし。あぁ。きついのに、もうちょっと詳しく聞きたいと思ってる自分もいるし。