実家

今日は仕事帰りに実家に寄った。前の日に「明日、職場でもらったお菓子持ってくよ」と電話をすると、「えー悪いよ。彼氏さんと2人で食べなー」、「2人じゃ食べきれないから」、「そうおぉ?ありがとう」。うちの母はモスのてりやきバーガーが好きなんだけど、「モスのてりやき買ってく?」「えー、うーん・・・・」「いらない?」「・・嬉しいけど・・・」と、まずは遠慮するけど結局はYESというお約束の会話の流れ。最初から「イェーイ!」でいいよ。あ、うちの母親が「イェーイ!」って言ってるの聞いた事ないかも。64歳のイェーイ。

 

エスタで色々追加で買って母の家に着くと、大皿にイチゴ・キウイ・オレンジ・りんごが綺麗に並べられていた。「果物は高くても薬代わりに買いな」という父の言葉を思い出した。しみ豆腐とわかめのお味噌汁も作ってくれていた。諸々のお菓子を渡すととっても喜んでくれて嬉しかった。あのリアクションの良さ、見習いたい。スナッフルスのチーズオムレットを特に喜んでいた。わかる。昔はチーズケーキはなんかくどい感じがして好まなかった私だけど、スナッフルスのを食べて、「んまーーー!」ってなって開眼したもんな。

 

母は掛ける人が限られているキッズケータイみたいなのを持っているんだけど、小さい画面にどう操作しても消えないマークが急に出てきたと言っていたので見せてもらった。管理設定の4桁の暗証番号に色んな数字を入れたけど開かないと言っていたが、よくよく聞くと、数字を入れるとそれが※に代わる事(ネット民にはおなじみのやつ)をエラーと判断していて、1桁目から進めていなかった。※になっても進めていいんだよ、とやって見せてもいまいちピンときていなかった。そうだよな、自分にとって当たり前の事が他の人にとってはそうじゃないこともあるんだよな、でもそうか・・ここでつまづくか・・・、とじわじわとしたものが胸に迫ってきた。いいきっかけだった。私はこれから、母に何を聞かれても、「こんなこともわからないのか」というニュアンスを含んだ態度を、一切取らないようにしようと思った。これからきっと、IT化に取り残されて歯痒い思いをする事も多くなるだろうけど、自分なりに手助けしていけたらいいな。そっちの分野に疎くても、母は私よりももっともっとたくさんの事を知っている。