昨日は

京極さんと外出。

お昼ご飯は西11丁目駅の「ゴーゴーイレブン」。京極さんはローストビーフ丼、私はハンバーグ&ローストビーフ丼。美味しかったなぁ。優秀なバイプレイヤー温玉。ローストビーフがもっと欲しい・・・という私の欲求を察してくれた、いや、私の口からその欲望を聞いた京極さんが少し分けてくれた。

 

お目当ての映画まで時間があったので、セブンでワッフルとお団子を買って大通公園で食べた。「外で食べよっか」という言葉が自然に出るくらい、暖かくなったのだ。あ!その前に寄った私のお気に入りの洋菓子屋さん「プチショコラ」が閉店していてショックだった。表面に粉糖をまぶしたくるみのクッキーが大大大好きで、西11丁目駅付近に行った時は必ず寄っていた。いつ何が無くなるか、わからない。つい永遠にあるような気がしてしまう。私の「好き」が宙に浮いたまま、漂っている。

 

観た映画はトーマス・パイパー監督作「FIVE SEASONS」。庭の空間デザインをするピート・アウドルフ氏のドキュメンタリー映画。美しかった。彼が綿密に計算して作り上げたものなのだけど、それを感じさせないくらい、ずっと昔から自然にそこにあったように存在する植物達。それらが、光を受け、風に揺られ、生きていた。彼が描くデザイン画がカラフルでセクシー。それを形にしようと取り組む人達に対して、厳しさよりも柔らかさを持って接していた。彼が口にした「ビューティフル」という言葉は、内から溢れ出た、熱い塊のような吐息だった。

 

この映画を観るまでは、ガーデニングといえば生き生きと咲く花が主役と考えていた。でも、日ごとに移り変わっていく姿、朽ちていく姿、初々しい緑から、落ち着いた黄金色に変化していく姿、全てが美しいんだと知った。「滝を見にいく」のジュンジュンが可愛い!と話す、声だけでニコニコ顔が伝わってくる大川編集長の事を思い出した。

 

映画を観終わり、まだ15時だけど近いし行ってみるか、と「タビビトハンテン」へ。ここはアラオカさんのお友達がやってる飲食店「tabibito キッチン」の二号店。京極さんはビール、私はグレープフルーツサワー。そして、焼き餃子(5個)、茹で餃子(5個)を半分こずつ。焼き餃子は酢と胡椒で。どちらもとっても美味しかった。あっさりしていて、まとまっていて、何個でも食べたくなる感じ。がっつりいきたい時はまんぷくや、あっさりいきたい時はこちらだな。ビールケースをひっくり返した椅子も気軽でいい感じ。西11丁目近辺、ナイス!私たちは最近ちょい飲みを気に入っていて、サッと飲んで、スッと帰るってのを実践している。なので、今回も上記のものだけ楽しんでお店を出た。同じビルに入っている古本屋さんが面白かった。映画のポスター(小さめのやつ)やパンフレットも売ってた。

 

その後はカフェで読書。アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」を数ページ読むが、近くにいる人の会話が気になってあまり集中できず。大きいおじさん(雇ってる方)が、若い女の子(辞る方)に説教していた。あくまでもキレてないんですよーの感じを出しているのが逆に怖かった。春にして彼を離れ。

 

夜は録画した「風立ちぬ」を二人で観た。地震のシーンが昔に観た時より胸に迫った。やはり好きな映画。好きな人が仕事をする横で布団で眠る。いいな。「ひこうき雲」のある箇所だけをエンドレスで歌う私に、京極さんは「2番とかないの?」と笑っていた。

 

今日は単独で映画観てくるー!