映画について④

札幌の名画座「蠍座(さそりざ)」は、2014年12月30日に閉館しました。
蠍座では、「南極料理人」に食欲を、「恋の渦」に性欲を刺激され、「十三人の刺客」では半紙に書かれた5文字に鳥肌が立ち、いずれも映画館で観れて良かったと感じていました。


まもなく閉館すると知り、もっと足繁く通っていたら何か違っただろうか、と思いながら、Twitterで蠍座に関する情報を探しました。すると、蠍座の閉館を惜しむ札幌在住のアキラ君のアカウントが目に留まりました。フォローを返してくれ、アキラ君の「テレクラキャノンボール」についての呟きに私が反応し、DVDを貸してくれることになりました。SNSで知り合った人に会うのは初めてでしたが、自分が10個近く歳が上で、既婚ってこともあり(その当時はね)、躊躇することなく会う約束をしました。既婚のくせに何やってんだ、と思う人もいるかと思いますが、人は人、私は私。

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初対面は2015年の2月ごろ。スガイディノスにて「はじまりのうた」の上映後。はじまりのうた良かったー!イヤホンのシーン良かったー!みたいな感じですんなり話がはずみ、びっくりドンキーで映画トークに花を咲かせました。何度もお水のおかわりをもらいながら。そこで、アキラ君が、入江悠監督主宰の映画メルマガを定期購読していると知りました。

 

私が入江監督の存在を知ったのは、確か、大根仁監督のブログで紹介されていたことがきっかけだったと記憶しています。恐らくSRサイタマノラッパーの公開後、映画がヒットすればするほど経済状況は厳しくなる、というような文章を読んだような記憶。また、私が好きだったドラマ版モテキの6話「ロックンロールは鳴り止まないっ」を上映するUstreamに入江監督がゲストで来ていて、大根監督に満島ひかりさんについて質問していたことも記憶に残っていました。その後、入江監督のブログにも目を通し、そこで取り上げていたホセ・ルイス・ゲリン監督作「シルビアのいる街で」を観て、フランスの古都ストラスブールにいつか行ってみたい、路面電車に乗りたい、と思い続けていました。風になびく髪が素敵な映画なんですよ。

 

入江監督を薄っすらながら知っているし、新作映画を山ほど観ているアキラ君が読んでいるメルマガってどんなんなんだろう、と興味を持ちました。まずその入口として、メルマガ執筆陣が運営している「僕らのモテるための映画聖典ポッドキャスト」を聴いてみました。