映画について①

映画と私の距離が近づいたのは、27歳の夏でした。

今回は、
その夏が来るまで、
その夏、
さらに拍車がかかった冬、
母と映画、
今感じていること、
の5つの項目に分けて書いていきたいと思います。

 

その夏が来るまで、私と映画の関わりはとても薄いものでした。まず、家族と一緒に映画館へ行った記憶がありません。自営業で時間に余裕が無かったのも大きいと思いますが、みんなで何かを楽しむというくくりの中に「映画鑑賞」は含まれていませんでした。

 

私の小学生の頃の映画体験は、VHSに録画された「となりのトトロ」「オズの魔法使い」「インディジョーンズ魔宮の伝説」「君は僕をスキになる」の4本のみと言い切っても差し障りはないでしょう。テレビのバラエティ番組やドラマが大好きだったので、金曜ロードショーなどを見ることも、ほとんどありませんでした。
見たいテレビがない時に、先に挙げた4本のうちいずれかを1人で観ていました。

 

インディジョーンズは「猿の脳みそのシャーベットのやつ」「トロッコ早いやつ」と呼んでいた記憶があります。
「君は僕をスキになる」は、控えめな斉藤由貴さんと、そのお友達のイケイケな山田邦子さんが、同じ男性を好きになるお話なんですが、これがまぁいい映画なんですよ。売れる前のトヨエツも出てますよ。重さゼロ!時系列もスッキリそのまま!おそらく今だと普通すぎて企画が通らないかもしれません。でもそこがいいんです。

 

すいません、ちょっと私の好きなシーンの話をしていいですか?
レストランで斉藤由貴さん演じる苫子(とまこ)が本を読んでいます。そこに邦ちゃんが遅れて登場。そして、確かコンタクトがずれたか何かして苫子が本を閉じてお手洗いに行くんですよね。そこで邦ちゃんがその本を手に取り、「ヘミングウェイ・・・苫子らしいねぇ」と独り言を言うんです。そのシーンが好きでして。今って、「〜らしい」っていう言葉ってあまり好かれていないような気がするんですよね。自分らしさって何?とか、女らしいって何?とか。でも、私は、何かの発言とか選んだものに対して友達が「あ、ゆみらしいね」って言ったとしたら、結構嬉しい気がすると思うんですよね。自分という存在が相手の中に定着している感じがするからかな。10数年ぶりに観直したくなってきました。

 

って、長い!中学の頃に友達と観た映画の話をこの項目のゴールにしようとしてたのに!すいません。もう0時40分だし、寝ますよ。おやすみなさい。