バレンタインデーとホワイトデー

昨夜、母に電話で「明日ホワイトデーでお菓子もらえると思うから、一緒に食べよ。」と伝えた。図々しさもここまで堂々とされたら気持ちがいい。自分で言う。

 

私は複数の上司の個室にちょいちょい顔を出す仕事ゆえ、バレンタインデーを何もせずにやり過ごすには勇気がいる。義理チョコ廃止の風が吹くこのご時世だし、根暗なアラフォーからもらった所で嬉しかないだろ・・という思考にもそりゃなる。でも、あげなきゃあげないで、その日は目が泳ぐだろう。考えた結果、あげる方が自分的に楽だという結論に達した。こう書くとイヤイヤ感が漂うけど、出張のお土産を戴いたり、いつも親切にしてもらっているお礼が出来るいい機会という気持ちが大半なのだ。日頃のお土産の有無でチョコのランクを変えたのは、私のいやらしい所でもある。

 

周りの目を気にして、ありふれた茶封筒に入れて廊下を歩く。「日頃のお礼なので。ほんの少しなんでお返しいらないです。」という言葉をゴクリと飲み込む。渡した時の喜んでくれた(ような)リアクションを見て、心底あげて良かったと噛みしめた。翌日、ある人は「可愛くて食べるのもったいないなってカミさんと話してて、まだ食べてないんだ」と言ってくれて、とても嬉しかった。

 

いざホワイトデー。昨年同様、皆さん素敵なお菓子をご用意してくれた。周りの目を気にして書類で隠しながら部屋に戻る。用意するの手間だったろうに。ありがたい。「一緒に太ろう」を合言葉に母と分け合った。女性社員でお金を出し合って、みたいな職場じゃなくて非常に楽チンである。単独行動ビバ。