365日のシンプルじゃないライフ

今週は扇風機いらず。薄着で柔らかいタオルケットにくるまって映画を観ている。

 

母と電話すると、まず天気の話。過ごしやすかったねー、とか、外の温度計〇〇度だったよー、とか。明日は知り合いのおじちゃんおばちゃんと夜ご飯を食べるようで、じゃあ明日は電話しないね、と伝えた。そういう日ってあまり無いから、母はソワソワしつつも待ち遠しそうだった。おじちゃんおばちゃんといっても、80代と70代の方々らしく、母が一番若手。「60代なんてまだ若いよ!」とかなんとか言われて楽しんできてほしい。

 

新潮文庫江戸川乱歩傑作選を読み終わった。9話の短編。「心理試験」「人間椅子」「赤い部屋」が好きだったなー。特に心理試験に出てくる斎藤君がお気に入り。迂闊なかわいい人。「芋虫」はどうしたって寺島しのぶさんの顔が浮かんだ。

 

Netflixでの映画鑑賞は絶好調です。ヒャッホーって感じです。一昨日かな、「365日のシンプルライフ」っていうドキュメントを観たんだけど、それはフィンランドの20代の男性が自分の持ち物すべてを倉庫に移して、1日1アイテムだけを倉庫から部屋に移動させてオッケーっていう決まりのもと、365日を過ごすっていう話でね。持ち物すべてって、服も家電も全部だよ。だから最初素っ裸なの。これだけ聞くとすっごい面白そうでしょ?実際そうでもなかったよ、って言ったらズコーってなる?ふふふ。

365個、彼は何を部屋に運んだのか気になるしょ?自分だったら何が必要かなって考えたくなるよ。部屋を見渡すとさ、私、自分の本棚、全然見向きもしてないんだよね。本の量は少ないんだけど、そこにあるだけで安心しちゃって、そこから何冊か消えても気が付かないかもしれない。全部読み直したいって気持ちもあるんだけど、つい新鮮なものに惹かれてしまう。大川編集長は以前、「本棚は人体」って言ってた。循環、血の巡り、新しい風。変化させるとしたら本棚とキッチン周りだな。「ザ・コンサルタント」のベンアフレックの引き出しみたく、必要なものを必要なだけっていう生活も憧れるけど、中々出来ない。こんなに箸いる?お皿いる?ビニール袋いる?わかっちゃいるけどやめられない。