ありがとう、ユミ・ファーザー

「ありがとう、トニ・エルドマン」に触発されて思い出話を書くだけで、映画の内容には一切触れません。

 

「父」と「自分の仕事」で思い出した話。

私は初めて勤めた会社を3年半程で退社しました。仕事の最終日、諸々の荷物の他に、予想外にも、仕事でお世話になっていた別の支所から大きな花束(鉢植だった気も)が送られてきて、全部を一人で持って帰るのが厳しい状況となりました。その日は送別会もあることから、無理を承知で自営業の父親に車で職場まで荷物を取りに来てもらうようにお願いしました。今思うとタクシーでもなんでも使えばいいじゃん、って感じなんですけどね、甘えていたんですねぇ。

父に荷物を渡し、無事退社したわけなんですが、いつだったか父が荷物に入っていた私のノートを見たと言ってきたんですよね。そのノートというのは、勤め始めた頃に先輩から教えてもらったことを走り書きしていたノートなんですけど、慌てて書いた字がミミズのような字でほぼ解読不能だったので、仕事から帰った後に、同じノートの後ろのページに復習がてらポイントをまとめて書いていったんですよね。そのノートを見た父は私に、「これ見て涙出た」って言ってきたんです。それに自分がどういうリアクションを取ったかは覚えていませんが、そう言ってくれた事だけは覚えています。そのノートから、父は自分の娘が悪戦苦闘している姿を感じ取ったのでしょうかね。ちょっと恥ずかしい気もしますが。

 

仕事の面で父が言ったことで思い出したことがもう一つあるので、それはまた別の機会に書こうと思います。

 

※最初「これ見て泣いた」と書いたんですけど、何か引っかかるものがあって記憶を手繰り寄せた所、「これ見て涙出た」が正解でした。